滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。
予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。
むし歯予防に一番効果的なものは?
思い浮かぶのは、
・歯ブラシの種類
・電動歯ブラシを買う
・歯磨きのテクニック
・歯間ブラシを使う
・フロスを使う
などではないでしょうか?
近年、より脚光を浴びてきているのが「フッ素」です。
フッ素によるむし歯予防は、ずっと昔から言われてきたのですが、見直されてきていると感じております。
フッ素による洗口(ブクブクうがい)についてお伝えします。
フッ素が入った溶液を1分間ブクブクうがいしていただきます。
特に生えたばかりの永久歯・歯の質が軟らかい乳歯に有効です。
第二大臼歯がはえてくる12~14歳まで行って頂くとよろしいです。
成人においても、歯と歯の間にできるむし歯・根本にできるむし歯の予防に効果があります。
フッ素洗口後は、30分飲食とうがいを控えて頂きます。
おおた歯科こども歯科では、就寝前・夕食後の歯磨き後にフッ素洗口をしてもらい、そのまま寝ていただきます。
ポイントは「フッ素洗口をした後は、水でのブクブクうがいをしない」ことです。
フッ素洗口をしたらそれでおしまいです。何も飲食もせず、水でのブクブクうがいもしない、ということです。
報告によると、むし歯予防の効果は、30~80%とかなり高い数字です。
ポイントの2つ目として、「毎日、長期間継続使用する」ことです。
1週間フッ素洗口をしても、止めてしまったら全く意味がありません。
開始は、早ければ早いほど良いです。
フッ素洗口をしなかったグループと比べると、20歳では50~58%のむし歯予防効果があると報告されています。
フッ素洗口の安全性:当院でも「フッ素は身体に良くないからしない」という方が少数いらっしゃいます(感覚的には、100人いたら、1人もいらっしゃらないくらいです)。
フッ素は、自然界にも存在し普段から摂取しています(紅茶・緑茶・味噌・牛肉・塩・砂糖・みかん・りんご・エビ・いわし・大根・貝・にんじん・じゃがいもなど多数)。
何も問題ないと考えられます。
歯ブラシの種類・歯磨きのテクニック・電動歯ブラシを使う/使わないなど複雑なことより、
毎日フッ素洗口をすることがより簡単にむし歯予防ができると考えられます。
出典:厚生労働省 e-ヘルスネット 歯・口腔の健康「フッ化物洗口」より
おおた歯科こども歯科 院長 太田貴司
(自己紹介)https://ohta-dent.com/staff.html#intyo
2023年2月17日