麻酔はする派? しないで多少なら我慢する派?
歯の治療をする時、小さなむし歯であればそのまま治療をします。
痛みが出そうな時、すでに痛い時は麻酔をします。
削るときに痛い・しみる、型を採るときにしみる、奥深いところにある歯石を取るときにしみる、からです。
また、抜歯の時も必要ですね。
麻酔液は、リドカインを用います。
このリドカインで通常、2~3時間しびれます。
麻酔液には、リドカインの他に血管を収縮させるアドレナリンも含まれています。
麻酔の後、ドキドキするのはこのアドレナリンの影響です。
麻酔が切れるのと同様、このドキドキも落ち着いてきます。
不整脈がある方や、抗うつ薬を飲んでいる方は、何もない方よりも麻酔後の血圧の変動が大きいです。
麻酔は「痛い」というイメージですが、できるだけ痛みのないように心がけています。
麻酔の痛みは
①注射針を指す時の痛み
②麻酔液自体が冷たいので痛い
③麻酔液を流す時の痛み
に分かれます。
それぞれの対策として、
①注射針を指す前に、表面麻酔をします。
表面麻酔は塗り薬です。塗って数秒で、歯ぐきの表面が少ししびれます
②麻酔液はあらかじめ体温程度に温めてあります。
体温と同じ温度が一番痛みが少ないです。
③麻酔液を流す速度は、速ければ速いほど痛いですし、遅ければ遅いほど痛いです。
手だけの麻酔だと、ばらつきが出ます。
そのため、電動麻酔器を使えば、いつも一定の遅さで麻酔液を流すことができます。
2017年6月21日