歯科用のセメント
セメントと聞くと、道路やビルを作るときのセメントをイメージされるかもしれません。
対して、歯科で言うセメントとは、接着剤のことです。
詰め物や被せ物をくっつける時に使います。
セメントには大きく分けて3種類あります
①仮着(かちゃくと呼びます)
文字通り、仮に付けるものです。
最終的な被せ物が入るまでの、一時的な仮の歯を付けるために行うことが多いです。
仮の歯なので、外すことを前提に付けます。
外す時は、少し引っ張れば外れます。
それくらいの力なので、1・2ヵ月放置すれば、自然に外れてしまうこともあります。
当院には、仮着用のセメントが4種類あり、用途によって使い分けています。
②合着
出来上がった最終の詰め物・被せ物が、できる限り外れないように付けるセメントです。
年々進化しており、外れにくくなってきています。
③接着
合着よりもより強い付き方をします。
「合着」が合い重なっているとすると、この「接着」は分子同士でくっついているため、よほどの事がない限り外れ
ません。
合着にしろ、接着にしろ、できるだけ長持ちするように付けます。
しかし、つなぎ目からむし歯になると外れしまいます。
そして、人工物である以上、その歯だけに大きな力がかかると、外れてしまうこともあります。
いずれにしても、合着・接着したものが外れてしまったら、早期の受診が良いでしょう。
2017年5月17日