金属アレルギー
滋賀県守山市の歯医者、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。
金属アレルギーは、花粉症と同じような発症の仕方をします。
それまでは何ともなかったのに、ある時突然発症してしまうものなのです。
原因となるものが、長期に身体(歯ぐき)に触れていることで、アレルギーが発生します。
いきなり発症することもありますが、何十年も眠っていて急に発症することもあるのです。
金属アレルギーになってしまった場合、
「一体何が悪かったの?」とその原因を知りたくなりますよね。
金属が悪かったの?
歯科医院が悪かったの?
それとも、自分が悪かったの?
いいえ。悪いものはありません。
答えは、その金属がその方に「たまたま」合わなかっただけなのです。
「銀歯」と言われる詰めもの・被せものは、日本全国で使われています。
それは、保険診療で認められていて、安価で使いやすい材料だからです。
いわゆる「銀歯」は、100%銀ではありません。
当院で使用している「銀歯」は、金、パラジウム、銀、銅、亜鉛、インジウム、ガリウム、イリジウムから成り立っています。
「銀歯」に「金」が入っていることに驚かれるかもしれませんね。
ここで少し、学校で習った元素記号を取り入れて説明してみましょう。
金属アレルギーの原因として一番にあげられるのが、Hg(水銀)です。
次いで、Ni(ニッケル)、Co(コバルト)、Cr(クロム)、Sn(スズ)、Pd(パラジウム)です。
では、Hg(水銀)のアレルギーによってどのような影響が起こっているのでしょうか?
【アマルガムの弊害】
Hg(水銀)が含まれている材料は「アマルガム」です。アマルガムが含まれることによってでてしまう症状の一例をご紹介します。
お口がヒリヒリする
舌がざらざらする
お口の中が渇く
口臭がする
胃腸の調子が悪い
便秘がある
下痢がある
胸やけがある
めまいがある
頭痛・片頭痛がある
疲労感がある
睡眠障害がある
身体が痺れる、ピリピリする
味覚障害がある
嗅覚障害がある
頻尿である
腰痛がある
背中の痛みがある
首の痛みがある
肩が痛くなる
手足の痛みがある
風邪やインフルエンザにかかりやすい
風邪が治りにくい
アレルギーがある
鼻炎がある
のどの痛みがある
むくみがある
目がかすむ
目が渇く
耳鳴りがある
これらの症状が一度出てしまったとしても、アマルガムを除去すると、肩こりが改善したり、皮膚の湿疹が数か月で消えたりすることがあります。
諦めず、一度試してみるのもよいかもしれません。
当院で使用する金属
保険治療 | 銀インレー | 銀、パラジウム、インジウム、亜鉛、スズ、ガリウム |
メタルコア | 銀、パラジウム、インジウム、亜鉛、スズ、ガリウム | |
詰め物、被せ物 | 金、パラジウム、銀、銅、亜鉛、インジウム、ガリウム、イリジウム | |
自費治療
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メタルボンド | 金、白金、パラジウム、銀、銅、インジウム、スズ、イリジウム |
金 | 金、銀、銅、インジウム、亜鉛 | |
ファイバーコア | 金属は使用しません | |
ジルコニア | 金属は使用しません |
お身体はどこも悪くないのに、なぜか体調が悪い。
それは、金属アレルギーが原因かもしれません。
お口の中に、古い金属が入っていませんか?
そして、金属を入れてもらって以降、体調が悪くなりませんでしたか?
ピアスやネックレスなどといった肌に触れているアクセサリー類と違い、常に身体に触れているにもかかわらず「金属」であることを見落としがちな「銀歯」。
少しでも思い当たれば、歯科治療の時期と体調不良の時期を照らし合わせ、いま一度確認してみてください。
身体がらくになるかもしれません。
2018年10月27日