ウォーキングブリーチという治療です。
神経が取ってあり、なおかつ被せていない歯に行うホワイトニングです。
通常、神経を取ると被せます。
ただ、歯がたくさん残っていれば被せずに裏から詰めるだけで済ませられます。
被せてはいないのですが、神経を取ったことで、数年経つと色が変わってきてしまいます。
そのような歯に対するホワイトニングです。
神経がなく、被せていない歯は少ないので、日常で拝見することは少ないです。
ウォーキング=歩いている
ブリーチ=漂白
通常のホワイトニングは、寝たままや横になった状態でホワイトニングをします。
ウォーキングブリーチは、歯科医院でお薬の交換をすれば、(立ったままでも)いつの間にか漂白できるため、このように名付けられています。
ウォーキングブリーチは通常、お薬の交換を数回すれば色がきれいになります。
以前の根の治療が古い場合は、根の治療から必要です。
ウォーキングブリーチは、歯の裏からの治療ですので、治療中は見た目を損なうことはありません。
治療時間は20分ほどで終わり、納得のいくまで可能です。
お薬に刺激があるため、ウォーキングブリーチ中に歯が痛いようですと、根にお薬が漏れている可能性があります。
表面から漏れている場合は、歯ぐきがヒリヒリすることもあります。
いずれにしても、痛い・ヒリヒリする場合は、歯科医師に相談した方が良いでしょう。
神経がある隣の歯と全く同じ色になる、というのはなかなか難しいですが、非常にきれいになります。
実際に行うととても喜ばれます。
【ウォーキングブリーチ中に気を付けた方が良いことはありますか?】
仮のふたから、お薬が漏れるのは良くありません。
数か月も中断しない方が良いでしょう。
【ウォーキングブリーチは保険が適応されますか?】
いいえ。保険外診療です。
ただ、薬剤が安価ですし、治療自体もしやすいため、ホワイトニングほど高価ではありません。
【ウォーキングブリーチでも満足のいかない白さにならなかった。どうすると良いですか?】
補綴治療が良いでしょう。
いわゆる、被せもの。差し歯です。
補綴であれば、両隣の歯の色に合わせてつくることができます。
保険の硬質レジン前装冠は、変色したり、色を合わせにくい欠点があります。
その点、保険外診療のセラミックやジルコニアにセラミックを組み合わせた被せものは、非常にきれいに仕上がりますし、色の変化もほぼありません。
その際は、別途費用がかかります。
2017年11月22日