滋賀県守山市古高町にある歯医者、おおた歯科こども歯科の院長 歯科医師の太田貴司です。
予防・痛くなる前の治療・歯周病の治療に力を入れています。
糖尿病?歯科医師が?
恐縮ですが、今回から 数回にわたって歯周病と糖尿病の関係についてお話をします。
歯周病と 糖尿病。 全く関係がないように思われるかもしれません。
しかし 密接に関わっています。
まず今回は、 糖尿病についてお話をします。
専門家ではありませんし、 まだまだ勉強不足のところもあり 恐縮です。
現時点で自分がお伝えできる「糖尿病」をお伝えします。
【糖尿病とは?】
血液に流れている血糖(ブドウ糖)が増える病気のことです。
【なぜ血液中の血糖(ブドウ糖)が増えてしまうのか?】
血糖(ブドウ糖)を増えすぎないように働くホルモンである「インスリン」 。
このインスリンがうまく働かなかったり、足りないために起きてしまいます。
【なぜインスリンがうまく働かなかったり、足りなくなるのか?】
インスリンを作るすい臓の調子が悪くなってしまったからです。
【なぜすい臓の調子が悪くなるのか?=糖尿病の原因は?】
・遺伝的にすい臓が弱い
・食べ過ぎ
・運動不足
・肥満
・ストレス
これらが複雑に絡み合い、糖尿病が発症します
【糖尿病の症状は?】
人間が生きていくために ブドウ糖は必須です。 しかし 血液中でブドウ糖が増えすぎると、血管を壊してしまいます。
その結果 動脈硬化を引き起こすことになります 。
(動脈硬化とは、動脈の血管が硬くなることです。動脈硬化が進行すると、血管が細くなり詰まってしまいます。血管が細くなり詰まってしまうと、全身に流れる血流が滞ってしまいます。すると、心臓では心臓病、脳では脳梗塞を引き起こします。)
他には、目の病気・腎臓の病気・神経の病気につながります。
糖尿病には、「3大合併症」と呼ばれる病気があります
・糖尿病網膜症
・糖尿病性腎症
・糖尿病神経障害
です。
・糖尿病網膜症
高血糖の状態が長く続くことで、目の網膜に広がっている 毛細血管が傷つきます。
それが進行すると、失明に至ります
・ 糖尿病性腎症
高血糖の状態が長く続くことで、腎臓の糸球体が傷つきます。
それが進行すると、むくみ・貧血・高血圧が引き起こされます。
最後は、人工透析をしないと生きていけない状態になります。
・糖尿病神経障害
高血糖の状態が長く続くことで、神経(運動神経・知覚神経・ 自律神経)が傷つきます。
運動神経が傷つくと、眼球が不自由になって物が二重に見えたり、足が 不自由になって歩きにくくなってしまいます。
知覚神経が傷つくと、嫌な痛みに 悩まされたり、 逆に痛み・冷たさ を感じにくくなります。
自律神経が傷つくと、立ちくらみ・発汗異常・下痢・ 便秘・ 消化吸収の異常が引き起こされ、重症になると昏睡状態になったり、心拍が止まります。
(参考)厚生労働省 eーヘルスネット 「糖尿病」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-05-002.html
今回は糖尿病のお話(太田貴司が知る限り)をさせて頂きました。
今後も糖尿病、そして糖尿病と歯周病についてお伝えしていきます。
おおた歯科こども歯科 院長 太田貴司
(自己紹介)https://ohta-dent.com/staff.html#intyo
おおた歯科こども歯科には、日本糖尿病協会の登録歯科医師が在籍しております。
2024年5月15日