補綴(ほてつ)と呼びます。
被せて、咬む機能を回復させることです。
1本被せても補綴ですし、2本3本、ブリッジを入れても補綴です。
大きくみると、入れ歯も補綴に入ります。
補綴の一般的なものは「銀歯」です。
銀歯以外にも、現在は多くの補綴の種類、方法があります。
硬いプラスチック、金歯、金属にセラミックを貼り付け補綴、セラミックのみの補綴、人工ダイヤモンドの補綴、人工ダイヤモンドにセラミックを貼り付けた補綴。
何を優先するかで、お選び頂けます。
・見た目
・長持ち
・虫歯になりにくい
・費用
・金属アレルギー
神経を取った場合、歯を多く失いますので、上から丸々被せて補綴をします。
補綴治療の流れ (上の前歯を想定します。)
①歯の形を整えます。
神経があるか、ないかで麻酔をするかしないかが決まります。
②型を採ります。
反対側の型を採ります。
かみ合わせの跡を採ります。
③色合わせをします。
色のバリエーションは20種類弱あります。
④仮の歯を入れます。
1日目はここまでです。
【仮の歯の間。気を付けて頂きたいこと】
・しみることがあります
・仮の歯で咬むと、仮の歯が外れたり、壊れたりします
・一時的にかみにくいかもしれません
⑤採った型に石こうを流します。
すると、お口の中が再現されます。
技工士が技工所でブリッジを作製します。
⑥蝋で被せ物の形を作り、金属に置き換えます。
その金属に歯科用のプラスチックを盛り、光で固めます。
2日目
⑦仮の歯を外します
⑧調整し、歯を入れます。
【つけた後】
・30分ほどはお食事を控えて頂きたいです。
・神経がある歯は、数日から数週間しみることがあります。
・かみ合わせに不具合がありましたら、ご相談ください。
歯科用のプラスチックは欠けやすかったり、年数が経つと変色します。
喫煙する方やコーヒーなど色の濃いものを好まれる方は、より変色しやすいです。
ワインやカレーも同じです。
その点、セラミック、ジルコニアは半永久的に同じ色を保つことができます。
セラミックは、瀬戸物にも使われる陶器がイメージしやすいです。
ジルコニアは、人工ダイヤモンドです。
以前は、セラミックが主流でしたが、今はジルコニアが増えてきています。
より欠けにくかったり、割りにくい。
色も、元々の歯に合わせやすいメリットがあります。
さらに、削る量も減らすことができます。
デメリットというデメリットはありません。
セラミックよりも1~2万円高くなるくらいです。
2017年8月2日