滋賀県守山市の歯医者、おおた歯科こども歯科の院長太田貴司です。
先日、大阪で勉強会に参加してきました。
毎月火曜日の20:30から22:30まで、歯科の基礎から応用まで教えて頂ける勉強会です。
20:30には会場に着いていないといけないので、診療が終わったら大急ぎで着替えて、JRに乗り込みます。
この勉強会は月1回のコースで、全24回。来年2020年の12月まで続きます。
先日は、第2回目で「カリオロジー」について学んできました。
カリオロジーとは、カリエス(う蝕、むし歯のことです)の原因、対策についてです。
我々歯科医師は、むし歯を見つけると、すぐに次のことを考えます。
・どのような削り方をしようか?
・何で詰め物をしようか?
・麻酔をする?しない?
・銀歯?コンポジットレジン?セラミック?
などです。
それは、私にも当てはまります。
その点に、勉強会の講師は投げかけます。
「そこになぜむし歯ができたか、考える歯科医師はいない。だから考えないといけない。考えないと、いくらセラミックを詰めても、また虫歯になる。」と。
はっとさせられました。
確かに治療する歯科医師は、その点が抜けています。
恥ずかしながら、「どう治療するか?」だけを考えてしまいます。
原因を探らないと、何度も繰り返しむし歯にするだけであると。
予防に関しては、「むし歯の原因は、歯磨き不足である。こんなことを言っているのは、日本人だけ。歯磨き不足は、間違ってはいないが、正しくもない」と。
真のむし歯の原因は、「食生活にある」と。
確かに日常で遭遇します。歯磨きが完璧にもかかわらず、虫歯がなくならない人。
その方は、甘い物を頻繫に食べ過ぎているのです。
甘い物を頻繫に食べているということは、歯が溶けている時間が長いということ。
そこに、どれだけ素晴らしいテクニックの歯磨きをしていても、追っつかないのです。
日本人の多くの方に当てはまるのでしょうか?
日々の食生活を見直されて、むし歯の予防につなげていきましょう。
この勉強会は、1回2時間で毎回テーマが変わります。
次回は、歯周病です。
歯周病は、歯を失う原因の第一位。
おおた歯科こども歯科でも、特に力を入れている分野です。
歯周病とむし歯。同じ口腔内の病気でも、全く異なります。
ということは、原因菌も異なります。対策も異なります。
患者様にお伝えするときは、どうしても「教育」という伝え方になってしまうかもしれません。
しかし、1本でも歯を残せるように取り組んでいきます。
2019年3月6日