「息子のすきっ歯が気になります。このままで良いのでしょうか?」
「友達は歯並びが隙間なくきれいなのに、私だけすきっ歯。気になるよ~」
「このまま大人になったら、ずっとすきっ歯なのですか?」
すきっ歯についてお話をします。
今回のお話は、「乳歯限定」です。
それが前提です。
通常は、「大丈夫である」ことが多いです。
というのは、後から生えてくる永久歯の方が大きいので、今の乳歯の時点で隙間なくギチギチに生えていると、将来歯並びが悪くなってしまうからです。
今あるすきっ歯は、大人の歯が生えるための隙間なのです。
こういうお話も聞きます。
「乳歯の時はきれいな歯並びだったのに、大人になったらガタガタになってしまった。」
それは、隙間がなかったので、永久歯がうまく生えてこれなかったためです。
乳歯は、2歳半ごろで全て生えるのですが、そこから顎が成長して、隙間が出てくることもあります。
そこはビックリされずに、大人の歯が生えてくるのを待ちましょう。
隙間はあった方が良いのです。
生まれ“つき”顎が大きい/小さいとは別に、生まれて“から”隙間を小さくしてしまうものがあります。
それは、乳歯のむし歯です。
乳歯のむし歯の大半は、「歯と歯の間のむし歯」です。
歯と歯の間にむし歯ができて穴が開くとします。
それを放置すると。。。
歯は常に動くため、隙間を埋めようとしてどんどん歯が寄ってきてしまうのです。
すると、顎の中に控えている大人の歯が出てこれなくなってしまうのです。
大人の歯のために、ぜひ乳歯のむし歯の治療を受けましょう。
乳歯はむし歯になりやすく、広がるのも早いです。
数ヶ月前にはなんともなくても、いきなり大きな穴が開いていることも少なくありません。
(そのため、小児の定期健診は短い方が良いです)
たとえ穴が開いたとしても、すぐに治療すれば何ともありません。
1か月や2ヶ月で、一気に歯が移動し、一気に隙間が埋まるわけではないからです。
「仕事が忙しいから」「子どもが痛がっていないから」「めんどくさいから」で治療を受けないと、
後からもっと大掛かりな事になってしまいがちです。
矯正です。
矯正は、装置の問題(見た目、発音、長期間入れてないといけない)や、時間の問題(毎月通院しないといけない)、お金の問題(保険外治療)が付きまといます。
矯正をすることによって、歯並びがきれいになり、自信を取り戻す子もたくさんいらっしゃいます。
しかし、矯正になる前に予防ができれば、もっと良いですよね。
2018年8月8日