人体で最も硬いところ
それは歯の「エナメル質」という部分です。
歯の最も表面の部分です。
歯は、丸々「歯」ではなく、表層・中層・深部で構造が異なります。
エナメル質は、歯の表層にあり、痛みや刺激から守ってくれる鎧です。
話しは変わりますが、痛みを感じる部分は、神経です。
例えば、自分の腕をつねってみて下さい。
すると、痛いです。
それは皮や脂肪、筋肉の下に神経があるからです。神経は脳とつながっているため、脳が“痛い”と感じているのです。
エナメル質には神経(歯の神経を歯髄、しずいと呼びます)がありません。
むし歯の多くは、表層のエナメル質からできるのですが、エナメル質にとどまっている初期のむし歯は痛くないのです。
エナメル質には歯髄がないからですね。
“むし歯になると即痛い”というイメージがあるのですが、そういうわけではありません。
むし歯がエナメル質を越え、象牙質に達し、どんどん進行すると“しみる”になります。
歯髄に近くなると“痛い”になり、その後は痛くなる一方です。
食生活や歯の硬さにもよるので、個人差があります。
しかし、エナメル質にできたむし歯が1ヶ月、2ヶ月で歯髄に達し、ズキズキ痛くなることは少ないです。
むし歯にしないことは大切ですが、むし歯になってしまったらいかに初期のうちに治療するのかが重要です。
歯は削れば削るほど、寿命が短くなるからです。
2017年1月25日