位相差顕微鏡やPCR検査で、歯周病の原因である悪玉菌を発見します。
その後、速やかに除菌をし、進行を遅らせ、発症を予防いたします。
できるだけ抜かなくてもいいように可能な限り歯を残す治療法
一般の歯周病の検査と言えば、
・レントゲン
・歯ぐきの溝を測る
・歯がどれくらい動くか
・歯ぐきから出血があるかないか
くらいでした。
これらの検査は、スタンダードで、“現状”を把握することができます。しかし、“原因”を検査することはできません。
原点に戻ります。歯周病の原因は、菌です。
レントゲンに歯・骨は写ります。
しかし、レントゲンに菌は写りません。 従来の検査では、原因が分からないのです。それは果たして検査のうちに入るのでしょうか?
歯周病は、細菌感染症です。生活習慣病ではありません。
おおた歯科こども歯科では、開院当初より位相差顕微鏡にて細菌の検査をしています。 ところがこの位相差顕微鏡、限界があります。位相差顕微鏡で確認できる歯周病の悪玉菌は、わずかです。
- 慢性的な歯周病の発症に関連が深い菌です。
非常に悪性度が高く、歯を支える骨が溶けていると、この菌が多いです。
歯周ポケットの深い部分に生息します。
全身疾患との関連があります。(糖尿病、動脈硬化、早産など) 口臭の原因にもなります。
② T属( Treponema、トレポネーマ )属
- 慢性的な歯周病と関連しています。 歯周病が重度なほど多い菌です。
③ T.f菌( Tannerella forsythensis、タンネレラ・ファーサイシア )
- 急速に進行する歯周病と関連しています。 この菌が多いと、難治性です。
④ A.a菌( Aggregatibacter actinomycetemcomitans、アグリゲイトバクター・アクチノミセテムコミタンス )
- 非常に悪性度の強い細菌です。 急速に進行する歯周病と関連します。
⑤ F.n菌(Fusobacterium nucleatum、フソバクテリウム・ヌクレアタム)
- プラーク(歯垢)の中に多く含まれます。他の細菌と集まることで、バイオフィルムを作ります。 口臭の原因になります。
⑥ P.i菌( Prevoterlla intermedia、プレボテラ・インターメディア)
- 妊娠性歯周炎に関連する菌です。 女性ホルモンで菌が発育します。
位相差顕微鏡で確認できる歯周病の悪玉菌は、②T属の中の1種類(Treponema denticola、トレポネーマ・デンティコーラ)のみです。
- 毎日一生懸命歯を磨いているのに、歯周病がどんどん進行する。
- 毎月、歯科医院で歯周病の治療を受けているのに、歯周病が進行する。
- 位相差顕微鏡できれいなのに、歯周病が進行する。
もしかしたら、隠れた悪玉菌が除菌されていないのかもしれません。
リアルタイムPCR法であれば、歯周病の悪玉菌の確認ができます。
この検査は、熊本県のMicroexam社に依頼することで、通常より安くできるようになりました。
→ http://www.realtime-pcr.biz/
検査は紙製のポイントを入れるだけです。
痛みはありません。 検査は10分以内に終わります。
歯周内科治療 ¥148,000
(歯周病PCR検査 込み)
バクテリアセラピー ¥3,500×2
ペリオバスター ¥2,000
治療前後のPCR検査が必要ですので、最低2回行います。
治療前のPCR検査で問題がなければ、2回目のPCR検査や歯周内科治療は必要ありません。
治療後も、再感染・再増殖をしていないかの確認のため、年1回のPCR検査が良いでしょう。
☆おおた歯科こども歯科は、歯周病原因菌遺伝子診断認定歯科医院の認定を受けました。
“内科”と聞くと、もしかしたらお薬を飲むだけで治ると思われるかもしれません。
実際はそうではありません。
位相差顕微鏡・PCR検査にて細菌・カビ菌の種類や活発性(菌が速く動くほど活動性が高く、歯周病のリスクがあります)を調べます。
大切なことは、調べた後です。
- 細菌・カビ菌に対するお薬や歯磨き剤を使って頂くと、菌の数や活発性が低くなります。
- その状態にしてから、細菌・カビ菌の住みかとなる歯石のお掃除をします。
(歯石のお掃除のタイミングは、お薬が効いている間が一番良いです。そのため、期間が空き過ぎないようお願いしております。)
※この順序で歯石のお掃除をする2つのメリット
①炎症(痛み・腫れ)の治りが早い
②お掃除後の「しみる・痛い」をより減らすことができます。
炎症がごくわずかであれば、最初から歯石のお掃除が可能です。 (歯周内科は必要ありません。)
炎症が強い場合は、回数が多くなりますが、より安全に・効果的に治療できます。
50代 女性
2022.2.1 院内にあるポスターを見て、「歯ぐきが腫れるので、歯周内科の話を聞きたい。」
2022.2.22 術前 歯周病菌PCR検査 2022.3.10 結果説明、歯周内科治療開始(花粉症あり、仕事も多忙にて延期) 2022.8.29 右上浸潤麻酔下、SRP 2022.9.6 左上浸潤麻酔下、SRP 2022.9.9 下浸潤麻酔下、SRP 2022.9.24 術後 歯周病菌PCR検査「膿が出なくなった」「朝のネバつきがなくなった」 2022.10.7 結果説明 |
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実際は動画です。
スピロヘータの数だけでなく、活動性(どれだけ活発に動くか)も減少しており改善しております。
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●【施術名】:歯原性菌血症予防と口腔内感染細菌・真菌除去療法
●【施術内容】:位相差顕微鏡・歯周病PCR検査による歯周病菌の同定。抗生剤と抗カンジダ菌剤による除菌後、スケーリング・SRP ●【リスク】:一時的な下痢・一時的な舌のピリピリ感・一時的な歯の着色 ●【費用】:106,700円(当時) |
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★ 院長より ★ | ||||||||||||||||||||||||
・こちらの方は、2018年から当院にお越し頂いている方です。 むし歯の治療を並行しつつ、保険での歯周病の治療は合計で12回受けてくださっておりました。 ・しかし、歯周病治療の反応が思わしくなく、歯周内科治療をご提案しました。 前向きに治療を受けてくださり、最短の治療で再発のない歯ぐきに改善できました。 ・総菌数に残りはあるものの、悪玉菌(P.g菌、T.d菌、T.f菌)は除菌されています。 全く問題ありません。 ・F.n菌は、どの方も残りやすいです。悪玉菌(P.g菌、T.d菌、T.f菌)があってのF.n菌であるため、 全く問題ありません。 ・位相差顕微鏡では、劇的な変化は見られません。 背景に、位相差顕微鏡で確認できる悪玉歯周病菌はごくわずかであるためです。 歯周病菌PCR検査が必須であると考えられた方です。 ・治療後、歯ぐきはずっと健康な状態で、再発もなく経過は良好です。 (治療内容及び掲載については、患者様より同意を得ております。) |
50代 女性
2023.3.4 麻酔をして保険を使っての歯周病治療。改善がなく、説明。治療希望。 2023.4.1 術前 歯周病菌PCR検査 2023.4.15 結果説明、歯周内科治療を開始 2023.5.6 上顎浸潤麻酔下、SRP 2023.5.13 下顎浸潤麻酔下、SRP 2023.5.20 術後 歯周病菌PCR検査「血が出なくなった」「腫れがひいた」 2023.6.3 結果説明 |
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実際は動画です。
スピロヘータの数だけでなく、活動性(どれだけ活発に動くか)も減少しており改善しております。
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●【施術名】:歯原性菌血症予防と口腔内感染細菌・真菌除去療法 ●【施術内容】:位相差顕微鏡・歯周病PCR検査による歯周病菌の同定。抗生剤と抗カンジダ菌剤による除菌後、スケーリング・SRP ●【リスク】:一時的な下痢・一時的な舌のピリピリ感・一時的な歯の着色 ●【費用】:95,000円 |
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★ 院長より ★ | ||||||||||||||||||||||||
・こちらの方は、2018年ずっとお越し頂いている方です。 初診時に、従来の歯周病治療では改善しないと感じ、歯周内科治療をご提案しました。 ・菌がほぼ消え、素晴らしい結果が出ました。 ・治療後、歯ぐきはずっと健康な状態で、再発もなく経過は良好です。 (治療内容及び掲載については、患者様より同意を得ております。) |
30代 女性
2019.4.19 他院にて、歯周病と言われた。重度歯周病であること、歯周内科治療を説明。 →希望があり、開始 2019.5.9 術前 歯周病菌PCR検査 2019.5.17 結果説明、歯周内科治療を開始 2019.6.14 全顎スケーリング 2019.6.28 全顎SRP 2019.7.11 術後 歯周病菌PCR検査「腫れがなくなった」 2019.7.25 結果説明 |
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実際は動画です。術前も悪くありません。ただ、レントゲンにて歯を支える骨が溶けており、リアルタイムPCR検査で歯周病菌が検出されています。位相差顕微鏡でも映らない小さな歯周病菌が潜んでいると予想されます。
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●【施術名】:歯原性菌血症予防と口腔内感染細菌・真菌除去療法 ●【施術内容】:位相差顕微鏡・歯周病PCR検査による歯周病菌の同定。抗生剤と抗カンジダ菌剤による除菌後、スケーリング・SRP ●【リスク】:一時的な下痢・一時的な舌のピリピリ感・一時的な歯の着色 ●【費用】:108,000円 |
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★ 院長より ★ | |||||||||||||||||||||
・こちらの方は、2018年ずっとお越し頂いている方です。 初診時に、従来の歯周病治療では改善しないと感じ、歯周内科治療をご提案しました。 ・菌がほぼ消え、素晴らしい結果が出ました。 ・治療後、歯ぐきはずっと健康な状態で、再発もなく経過は良好です。 (治療内容及び掲載については、患者様より同意を得ております。) |
40代 女性
2023.4.21 自然に歯が抜けた。他院にて、治療費が500万円かかると言われた。 当院ですでに歯周内科治療を受けられている方からの紹介でご来院。 2023.4.27 術前 歯周病菌PCR検査 2023.5.19 結果説明、歯周内科治療を開始 2023.5.30 浸潤麻酔下 下顎SRP 2023.6.6 浸潤麻酔下 下顎SRP 2023.6.12 術後 歯周病菌PCR検査「娘から〝口臭がしなくなった〟と言われた」 2023.6.26 結果説明 |
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実際は動画です。
スピロヘータが消失しており、非常に良い菌叢です。
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●【施術名】:歯原性菌血症予防と口腔内感染細菌・真菌除去療法 ●【施術内容】:位相差顕微鏡・歯周病PCR検査による歯周病菌の同定。抗生剤と抗カンジダ菌剤による除菌後、スケーリング・SRP ●【リスク】:一時的な下痢・一時的な舌のピリピリ感・一時的な歯の着色 ●【費用】:108,000円 |
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★ 院長より ★ | ||||||||||||||||||||||||
・こちらの方は、当院ですでに歯周内科治療を受けられた方からのご紹介です。 最初から歯周内科治療を希望されていたため、すぐに開始しました。 ・非常に大量の菌が検出され、歯周内科治療が必須と考えられます。 ・位相差顕微鏡では、劇的な変化は見られません。 背景に、位相差顕微鏡で確認できる悪玉歯周病菌はごくわずかであるためです。 歯周病菌PCR検査が必須であると考えられた方です。 ・治療後、歯ぐきはずっと健康な状態で、再発もなく経過は良好です。 (治療内容及び掲載については、患者様より同意を得ております。) |
ヒト母乳が由来の善玉菌(L.ロイテリ菌)を取り入れることで、歯周病やむし歯の予防をします。
L.ロイテリ菌は、初乳とともに赤ちゃんの体内に入ります。そして、免疫・整腸に関わります。
中身は乳酸菌です。
乳酸菌は他にもありますが(ビフィズス菌など)、むし歯や歯周病を悪化させたり、胃がんの原因であるピロリ菌を増やしてしまうため何でも良いわけではありません。
善玉菌によって、体質が改善します。 体内バランスを整え、悪玉菌を抑制します。
②耐性菌はありません
抗生剤ではありません。そのため効果が薄くなる、ということはありません
ヒト由来の善玉菌なので、お身体に害はありません。
お子様からご年配の方まで、安心して飲むことができます。
【お口】
①歯周病の悪玉菌が増えるのを防ぐ
「90%以上、歯周病の菌を抑えることができる」と確認されています。 「痛い」「腫れた」で一時的に飲む抗生剤とは違います。
抗生剤は一時しのぎです。
お掃除 と お掃除+バクテリアセラピー を比べると、その効果の違いは3倍だと確認されました。 (ポケットの改善)
②むし歯菌を抑えることができる
むし歯菌を80%抑えることができる、と確認されました。
むし歯の抑制と言えば、キシリトール。
しかし、キシリトールの効果が出るのは3~6ヶ月後です。
さらにキシリトールは100%限定です。対して、バクテリアセラピーは、3週間後ととても早いです。
③口臭を抑えることができる
「上からフタをする」ごまかしではありません。臭いの原因を断ちます。その効果は、4.5倍です。
【全身】
①胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍
ピロリ菌を抑えることができます。ピロリ菌は50歳代以降では、70%以上が持っているとされています。 ピロリ菌の抑制は、1か月で60%の方が改善します
②アレルギーの抑制
湿疹の方がバクテリアセラピーをされると、12ヶ月以内に57%の方に改善がありました。
③便通が良くなる
1ヶ月で99%の方の便通が改善しました。腸がビックリして、最初は下痢になることさえあります。
下痢は徐々に治まります。
1日1回、夜の歯磨き後に咬まずに舐めてください。
2ヵ月は毎日続けましょう。
その後は、2~3日に1回の摂取が良いです。
★1箱(1か月分30錠) 3,500円
詳しくはこちらをご覧ください http://www.biogaia.jp/
【麻酔が必要な際の痛みに配慮した治療をめざして】
お子様時代に、痛い治療、押さえつけられての治療を受け、「歯医者はすごく痛いもの」という先入観を持ち、歯医者嫌いのまま、大人になられた方がいらっしゃると思います。
表面麻酔・電動麻酔を用い、痛み・不安の少ない治療を努めております。
(炎症が急性症状の場合、痛みを取りにくいときもあります)
痛みに配慮した治療の手順 | |
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当院が行っている麻酔の手順(注射の手順) | |
1. 表面麻酔 |
麻酔をする場所の歯ぐきに表面の麻酔をします。 麻酔の麻酔です。表面に塗るだけなので痛みはありません。 |
2. 極力細い針の使用 |
痛みを抑えるため、最も細いと言われる33ゲージを使います。 |
3. 麻酔薬カートリッジウォーマー |
麻酔液を体温と同じくらいまで温めています。そうすることで、麻酔液の痛みを減らします。 |
4. 電動麻酔器 |
麻酔液をコンピュータ制御で入れていきます。手動の注射器では必要以上に力が入るので、苦痛になりやすいです。電動麻酔器でゆっくり麻酔をすることで、負担を最小限にします。 |
5. テクニック |
麻酔の針を入れる際に、針を動かさずに歯肉を振動させて、薬液を入れることにより、さらに痛みを軽減します。 |
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